2017年の時の記事なので、2022年だとおそらく↓がいろいろな意味で最安値運用になる予感がしています。
格安SIMは「キャリアと比べて格安に使えるSIM」ということでそう呼ばれてますが、それは主に月額基本料金での話です。
携帯電話の使い方って人それぞれだと思うんですよね。
人によっては090音声通話をメインにしたり、データ通信をメインにしたりで重要視するところは異なります。
格安SIMはデータ通信をメインで考えると確かにキャリアよりも安くなります。
では090音声通話をメインで考えた場合、格安SIMはキャリアよりも安くなるのでしょうか。
そんな疑問を解決すべく、2017年5月時点で契約できる有名どころの格安SIMのプランを090音声通話に注目して比較してみようと思います。
目次
格安SIMの候補
比較対象の格安SIMの候補は以下とします。
SIM | 選定理由 |
---|---|
Y!mobile | キャリアだけどCMで格安SIMと言ってるから |
UQ mobile | CMが多いので検討してる人が多そう |
IIJmio | 5分かけ放題が10分かけ放題に拡張されたから |
mineo | 自分が使ってるから |
楽天モバイル | 無制限のかけ放題プランがある |
DMM mobile | 全体的に安い |
エキサイトモバイル | 従量制課金プランで安くなるかもしれない |
ロケットモバイル | データ通信の場合は維持費最安値 |
基準値(キャリアの料金プラン)
キャリア | 端末種類 | 料金プラン | データ | その他 | 合計金額 |
---|---|---|---|---|---|
docomo | スマホ | カケホーダイ | データSパック | SPモード 留守番電話 |
6800円 |
カケホーダイライト | 5800円 | ||||
ケータイ | カケホーダイ | – | 留守番電話 | 2500円 | |
カケホーダイライト | 1500円 | ||||
au | スマホ | カケホ | データ定額2 | LTE NET 留守番電話 |
6800円 |
スーパーカケホ | 5800円 | ||||
ケータイ(4G) | カケホ | – | 留守番電話 | 2500円 | |
スーパーカケホ | 1500円 | ||||
ケータイ(3G) | カケホ | – | 留守番電話 | 2200円 |
ケータイはデータ通信をしない(データ定額プランを利用しない)前提で考えます。
docomoのケータイはSPモードを解除できる認識で合ってる…?
auのケータイ(4G)のLTE NETは解除できるらしい。公式サポートに問い合わせたら解除できるって言ってた。
格安SIMのことはそれなりにわかるけど、キャリアの方はよくわからない…。
各社の料金を整理
090音声通話可能なプランで最安値のものを整理しました。
※かけ放題オプション、留守番電話オプションが存在する場合はそれも含めた金額で考えるものとします。
SIM | 端末種類 | 通話プラン最安値 | かけ放題 | 留守番電話 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | スマホ | 2980円 | 1000円(無制限) | 0円 | 3980円 |
ケータイ | 934円 | 1000円(無制限) | 0円 | 1934円 | |
UQ mobile | スマホ | 2980円 | 0円(5分) | 380円 | 3360円 |
1680円 | 提供無し | 2060円 | |||
IIJmio | スマホ | 1600円 | 830円(10分) | 300円 | 2730円 |
600円(3分) | 2500円 | ||||
mineo | スマホ | 1310円 | 850円(5分) | 300円 | 2460円 |
楽天モバイル | スマホ | 1250円 | 850円(5分) | 300円 | 2400円 |
2380円(無制限) | 3930円 | ||||
DMM mobile | スマホ | 1140円 | 850円(5分) | 290円 | 2280円 |
エキサイトモバイル | スマホ | 1200円 | 提供無し | 350円 | 1550円 |
ロケットモバイル | スマホ | 948円 | 提供無し | 300円 | 1248円 |
各社料金の内訳と詳細
Y!mobile
Y!mobileにはスマホ向けプランとケータイ向けプランが存在し、それぞれで料金が大きく異なります。
料金プラン | スマホプランS | 2980円 |
---|---|---|
かけ放題 | スーパーだれとでも定額 | 1000円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 0円 |
合計 | 3980円 |
スマホ向けプランはデータ容量1GBと24時間かけ放題のプランにした場合の料金です。
データ容量が1GBで2980円というのは他の格安SIMと比べると高いですが、キャリアのプランとして考えると安い方です。
料金プラン | ケータイプランSS | 934円 |
---|---|---|
かけ放題 | スーパーだれとでも定額 | 1000円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 0円 |
合計 | 1934円 |
ケータイ向けプランのポイントはデータ通信をするために必要なベーシックパックが解除できる点です。
音声通話専用端末として考えた場合、インターネット接続とEメールは不要の機能です。
Y!mobileの特徴は1000円で24時間かけ放題が利用できることです。
docomoやauのケータイ向けプランだと24時間かけ放題は基本料金込みで2200円ですが、Y!mobileなら1934円と300円程安いです。
留守番電話サービスが無料で使えるのもポイントです。
公式サイト>>Y!mobile
UQ mobile
UQ mobileには5分かけ放題がセットになったプランとかけ放題無しのプランが存在します。
料金プラン | おしゃべりプランS | 2980円 |
---|---|---|
かけ放題 | ||
留守番電話 | 留守番電話サービス | 380円 |
合計 | 3360円 |
おしゃべりプランSはデータ容量1GBと5分かけ放題がセットになったプランです。
1GB分のデータ通信ができて5分かけ放題も使えるので、コスト的には妥当といったところでしょうか。
料金プラン | データ通信+通話 | 1680円 |
---|---|---|
かけ放題 | 提供無し | – |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 380円 |
合計 | 2060円 |
かけ放題なしのプランはデータ容量3GBの音声通話SIM契約です。
データ通信をそこそこやって、通話は待ち受け専用といった人向けのプランですね。
UQ mobileの特徴は安定した通信回線で、それ以外に特記すべきことはありません。
auユーザが端末環境を変えずに月額料金を安くしたい場合に流れ着く先です。
公式サイト>>UQ mobile
IIJmio
IIJmioは10分かけ放題と3分かけ放題の2種類のかけ放題が存在します。
料金プラン | ミニマムスタートプラン | 1600円 |
---|---|---|
かけ放題 | 通話定額オプション(10分) | 830円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 300円 |
合計 | 2730円 |
料金プラン | ミニマムスタートプラン | 1600円 |
---|---|---|
かけ放題 | 通話定額オプション(3分) | 600円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 300円 |
合計 | 2500円 |
ミニマムスタートプランはデータ容量3GBのプランで、かけ放題のオプションを追加する形になります。
IIJmioの特徴はデータ通信も音声通話も必要充分な品質を保ちつつコストを抑えてる点です。
突飛した何かがあるわけではなく、普通を貫いた格安SIMと言えるでしょう。
公式サイト>>IIJmio
mineo
料金プラン | 500MB | 1310円 |
---|---|---|
かけ放題 | 5分かけ放題サービス | 850円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 300円 |
合計 | 2460円 |
mineoの特徴は5分かけ放題以外にも30分/60分の通話を定額料金でできるオプションがある点です。
通話のスタイルは人それぞれ異なるため、月に数回の通話しかしないけど通話時間が長くなりがちといった人は30分/60分の定額オプションを利用した方が良いでしょう。
公式サイト>>mineo
楽天モバイル
楽天モバイルは5分かけ放題と24時間かけ放題の2種類のかけ放題が存在します。
料金プラン | ベーシックプラン | 1250円 |
---|---|---|
かけ放題 | 楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル | 850円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 300円 |
合計 | 2400円 |
料金プラン | ベーシックプラン | 1250円 |
---|---|---|
かけ放題 | 楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル | 2380円 |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 300円 |
合計 | 3930円 |
ベーシックプランは低速通信(200kbps)の無制限プランで、そこにかけ放題のオプションを追加する形になります。
24時間かけ放題のオプションはdocomoが提供しているスマホ用プランのかけ放題と比べて320円安いため、docomoユーザの乗り換え先の最有力候補です。
楽天ポイントも付くので楽天市場などのユーザには最適です。
公式サイト>>楽天モバイル
DMM mobile
料金プラン | ライトプラン | 1140円 |
---|---|---|
かけ放題 | 5分かけ放題 | 850円 |
留守番電話 | スマート留守電 | 290円 |
合計 | 2280円 |
ライトプランは低速通信(200kbps)の無制限プランで、そこにかけ放題のオプションを追加する形になります。
DMM mobileの留守番電話は他の格安SIMとは異なり、ソースネクストの「スマート留守電」アプリを使用します。
通常の留守番電話サービスと比べて少し癖がありますが、音声通話用の端末には留守番電話はあった方がいいので、極力利用するようにしましょう。
公式サイト>>DMM mobile
エキサイトモバイル
料金プラン | 最適料金プラン | 1200円 |
---|---|---|
かけ放題 | 提供無し | – |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 350円 |
合計 | 1550円 |
最適料金プランとは、高速データ通信の使用量に応じて料金が変わる従量課金制プランです。
低速通信(200kbps)の状態で使用すれば料金が固定となり、最低限の維持費で利用することができます。
エキサイトモバイルにはかけ放題のオプションが存在しないため、発信する場合は他の格安SIMよりも高くつきます。
留守番電話サービスも他の格安SIMと比べて高いので、エキサイトモバイルはデータ通信専用で考えた方がいいです。
公式サイト>>エキサイトモバイル
ロケットモバイル
料金プラン | 神プラン | 948円 |
---|---|---|
かけ放題 | 提供無し | – |
留守番電話 | 留守番電話サービス | 300円 |
合計 | 1248円 |
神プランは低速通信(200kbps)の無制限プランです。
ロケットモバイルにはかけ放題のオプションが存在しないため、発信する場合は他の格安SIMよりも高くつきます。
待ち受け専用として考えた方がいいでしょう。
公式サイト>>ロケットモバイル
090音声通話でおすすめのSIM
090音声通話をたくさんする人向け
1位:Y!mobile
Y!mobileのケータイ向けプランならどの格安SIMよりも安くなります。
最安値にするにはベーシックパックの解除が前提のため、Eメールやインターネットといった通信関連が何一つできないのが欠点です。
メールもインターネットも要らん!通話だけできればいい!!といった考えなら何も問題ないでしょう。
公式サイト>>Y!mobile
2位:楽天モバイル
楽天モバイルは格安SIMの中で唯一24時間かけ放題のオプションが存在します。
docomoよりも安く24時間かけ放題が利用できるので、持ってるスマホ(docomo端末)をそのままにいろいろ安くしたいという人に最適な格安SIMです。
公式サイト>>楽天モバイル
3位:IIJmio
IIJmioは他の格安SIMの5分かけ放題と同じ価格帯で10分かけ放題が利用できるので、ちょっと長めに通話してしまう人に最適です。
一番安いプランが高速通信のデータ容量3GBのプランのため、他の格安SIMと比べて少しだけ高くついてしまうのが欠点ですが、データ通信も快適にしたいと考えている人には良いと思います。
公式サイト>>IIJmio
待ち受け専用の人向け
1位:Y!mobile
Y!mobileのスーパーだれとでも定額を解除すれば待ち受け専用端末としての維持費が最安値となります。
ただし、データ通信をするために必要なベーシックパックも解除していることが前提のため、メールやインターネットが一切できません。
いつでも発着信できる待ち受けメインの音声通話専用端末が欲しい場合はY!mobile。
公式サイト>>Y!mobile
2位:ロケットモバイル
留守番電話サービス付きで次に安いのがロケットモバイルです。
独自のポイントシステムにより月額料金を更に安くできるので、待ち受けメインで考えた場合はデータ通信もできて月額料金も安いロケットモバイルが実質1位といってもいいかもしれません。
ただし、音声通話SIMの契約は現在(2017年5月時点)はMNPのみ可能となっているため、新規契約することができないのが難点です。
公式サイト>>ロケットモバイル
3位:DMM mobile
かけ放題のオプションを外した際に3番目に安いのがDMM mobileです。
DMMのポイントも付くのでDMMユーザなら結果的にいろいろ安くなると思います。
ただし、付与されるポイントの有効期限が1ヵ月しかないので利用には注意が必要です。
公式サイト>>DMM mobile
データ通信と090音声通話両方快適にしたい人向け
1位:楽天モバイル
データ通信と090音声通話を両立させたい場合の最安値は楽天モバイルです。
楽天モバイルならデータ容量が3.1GB/5GB/10GB/20GB/30GBで選べ、しかも本家のdocomoよりも安く使うことができます。
24時間かけ放題についてもdocomoより安いため、正に通信と通話を両立させるための格安SIMと言っていいでしょう。
公式サイト>>楽天モバイル
2位:IIJmio
IIJmioは料金プランが3GB/6GB/10GBの3種しかありませんが、6GBのプランが他の格安SIMの5GBのプランと同じ価格帯で利用できるのがポイントです。
かけ放題のオプションについても10分かけ放題が他の格安SIMの5分かけ放題と同じ価格帯のため、コストを変えずにワンランク上の内容を利用することができます。
公式サイト>>IIJmio
3位:mineo
3位はDMM mobileにしようかとも思ったのですが、回線品質を考慮して3位はmineoです。
データ通信と090音声通話を両立させる場合、回線品質も重要な判断材料だと思います。
mineoならかけ放題のオプション以外に30分/60分の通話が定額でできるオプションがあるため、使う人によってはIIJmioよりもmineoの方がおすすめかもしれません。
公式サイト>>mineo
まとめ
090音声通話に注目して、いくつかの格安SIMを調べてみたわけですが、090音声通話だけで考えたらスマホよりもケータイの方が明らかに安いってことですね。
ただ最近はIP電話やLINE、Skypeといった通話方法も存在するためデータ通信を完全に捨てるというのはなかなか難しいと思います。
そう考えると、かけ放題と高速データ通信が安く使える楽天モバイルが最適な選択肢なのかもしれません。