格安SIMっていろいろあるじゃないですか。
使えるデータ容量や月額料金はどの格安SIMも大体同じくらいだから、選ぶ基準が通信品質になってる人も少なくないですよね。
まぁ他のサービスと連携するとお得になるからという理由で選ばれる格安SIMもあると思いますが。(楽天モバイルとか、BIGLOBE SIMとか)
他サービスとの連携は抜きにして、単純に通信品質と価格で考えたらIIJmioかmineoかUQ mobileのどれかを選べば間違いないんじゃないかって思います。
目次
通信品質はUQ mobileが飛びぬけて高く、他は同じくらい
ちょっと前に【完全ガイドシリーズ156】 SIMフリー完全ガイド (100%ムックシリーズ)という情弱な人専用っぽい感じの雑誌を買いました。
100%ムックシリーズはユーザの「知りたい!」が比較的わかりやすくまとめられてるので、結構おすすめです。
(結構前から立ち読みとかしてた人←)
この雑誌に記載されている通信速度の部分を見てみると以下のようになっています。
最高速度 | 最低速度 | 平均速度 | |
---|---|---|---|
IIJmio(D) | 45.25Mbps | 0.65Mbps | 13.15Mbps |
mineo(D) | 45.99Mbps | 0.47Mbps | 15.19Mbps |
mineo(A) | 73.31Mbps | 0.13Mbps | 10.31Mbps |
UQ mobile | 88.51Mbps | 21.50Mbps | 45.48Mbps |
UQ mobileが飛びぬけて速く、他の格安SIMは多少差があるものの大体同じくらいの速度です。
環境次第で速度は前後しますが、10Mbps前後の速度が出ていれば特に問題なく通信ができると考えてください。
流石に最低速度だとかなりストレスが溜まりますが、回線混雑時はどうしようもないですね。
IIJmio、mineo、UQ mobile以外の格安SIMを候補として入れなかったのは、通信品質の評判が良いもの且つ他サービスとの連携を度外視したものを候補としたかったからです。
あと、今回候補として挙げた3社のSIMを私自身が使ったことがあるというのも理由の一つです。
UQ mobileは速いけど、データ通信専用のSIMとして考えると微妙
通信速度が速いならau端末を使ってUQ mobileを使うのが最強じゃね?って思う人がいるかもしれませんが、それは間違い。
格安SIMを検討している人というのは主に以下の2パターンだと思います。
- キャリア(docomo、au等)契約を格安SIMにMNPして安くしたい
- キャリア(docomo、au等)契約を残してデータ通信費を安くしたい
auと契約している人がMNPして安くしたいならUQ mobileは最高の選択肢となります。
しかしキャリアの契約を残したまま、格安SIMを使用してデータ通信費を安くしたいという場合(俗に言う2台持ち)はUQ mobileは結構微妙です。
確かにUQ mobileは通信品質がとても良い格安SIMですが、他の格安SIMと比べるとデータ通信専用プランの選択肢が少なすぎるのです。
各社のデータ通信専用の料金プランをまとめると以下のようになります。
データ容量 | 月額 | |
---|---|---|
IIJmio(D,A) | 3GB | 900円 |
6GB | 1520円 | |
10GB | 2560円 | |
mineo(D,A) | 500MB | 700円 |
1GB | 800円 | |
3GB | 900円 | |
5GB | 1580円 | |
10GB | 2520円 | |
UQ mobile | 3GB | 980円 |
無制限 (500kbps) |
1980円 |
見てわかるように、UQ mobileのデータ通信専用の料金プランは3GBか通信速度が500kbps固定の無制限プランしかありません。
月のデータ通信容量が3GBで事足りるならUQ mobileを選んでも問題ないと思いますが、それ以上使用する場合はデータ容量の追加(チャージ)をする必要があります。
UQ mobileのチャージ料は100MBが200円、500MBが500円となっており、月に5GBを使用する場合は2GB分のチャージ料を含めて2980円となってしまいます。
キャリアの金額と比べれば安くなりますが、他の格安SIMと比べると明らかに高くなります。
通話するならぶっちゃけIIJmio、mineo、UQ mobileのどれでもいい
とりあえず各社の通話プランを表にしてみました。
データ容量 | 月額 | |
---|---|---|
IIJmio(D) | 3GB | 1600円 |
6GB | 2220円 | |
10GB | 3260円 | |
IIJmio(A) | 3GB | 1600円 |
6GB | 2220円 | |
10GB | 3260円 | |
mineo(D) | 500MB | 1400円 |
1GB | 1500円 | |
3GB | 1600円 | |
5GB | 2280円 | |
10GB | 3220円 | |
mineo(A) | 500MB | 1310円 |
1GB | 1410円 | |
3GB | 1510円 | |
5GB | 2190円 | |
10GB | 3130円 | |
UQ mobile | 3GB | 1680円 |
無制限 (500kbps) |
2680円 | |
プランS(1GB) | 2980円 30分(1200円)/月の無料通話 or 5分間かけ放題 |
|
プランM(3GB) | 3980円 60分(2400円)/月の無料通話 or 5分間かけ放題 |
|
プランL(7GB) | 5980円 90分(3600円)/月の無料通話 or 5分間かけ放題 |
一応通話できるようにしておこう程度の考えならぶっちゃけどの格安SIMでもいいです。
通話料はどれを選んでも20円/30秒なので。
無料通話またはかけ放題サービスを使用したい場合、IIJmioとmineoは別途オプション契約をする必要があります。
UQ mobileならプランS~Lで無料通話か5分間何度でもかけ放題のどちらかを選ぶことができます。
IIJmioとmineoの無料通話・かけ放題サービスは以下のようになっています。
オプション名 | 内容 | 月額 | |
---|---|---|---|
IIJmio | 通話定額オプション(3分) | 3分以内の通話無料 超過時は10円/30秒 |
600円 |
通話定額オプション(5分) | 5分以内の通話無料 超過時は10円/30秒 |
830円 | |
mineo | 5分かけ放題サービス | 5分以内の通話無料 超過時は10円/30秒 |
850円 |
通話定額30 | 30分(1200円)/月の無料通話 超過後は20円/30秒の通話料 |
840円 | |
通話定額60 | 60分(2400円)/月の無料通話 超過後は20円/30秒の通話料 |
1680円 |
3GBのプランに無料通話またはかけ放題のサービスを付けた場合の月額料金は以下のようになります。
オプション名 | 月額合計 | |
---|---|---|
IIJmio(D) | 通話定額オプション(3分) | 2200円 |
通話定額オプション(5分) | 2430円 | |
IIJmio(A) | 通話定額オプション(3分) | 2200円 |
通話定額オプション(5分) | 2430円 | |
mineo(D) | 5分かけ放題サービス | 2450円 |
通話定額30 | 2440円 | |
通話定額60 | 3280円 | |
mineo(A) | 5分かけ放題サービス | 2360円 |
通話定額30 | 2350円 | |
通話定額60 | 3190円 | |
UQ mobile | 60分(2400円)/月の無料通話 (ぴったりプラン) |
3980円 |
5分間かけ放題 (おしゃべりプラン) |
5分間かけ放題オプション込みでの金額を見るとUQ mobileが他と比べて1500円ほど高いですが、そこは他のSIMよりも通信品質が格段に良いと考えれば誤差の範囲内かと。
複数の端末にSIMを挿して使いたい場合はIIJmioかmineoがお得
複数の端末にSIMを挿して運用したいという人もいると思います。
そういう人にはIIJmioかmineoが最適です。
IIJmioならシェアSIMでデータ容量を無駄なく使用できる
IIJmioなら一つの契約にSIMを追加することで月のデータ容量を共有して使用することができます。
例えば3台の端末で合計9GB前後のデータ通信を行う場合、3つの契約を行うと以下のようになります。
これを10GBプランでシェアSIMすると以下のようになります。
シェアSIMをすることで、余った分のデータ容量も各端末で使用することができ、9GB以上のデータ通信をする場合は3GB×3の契約よりも10GB×1の契約の方が安くなります。
3GBと6GBのプランだとSIMを1枚追加するのに400円かかりますが、10GBのプランだと3枚までなら無料で追加できます。
au回線のSIMとdocomo回線のSIMでもシェアSIMができるのも特徴の一つです。
mineoなら複数回線割でコストを削減できる
mineoはシェアSIMはできませんが同一契約者が複数の契約をした場合に複数回線割(各契約の月額料金が50円割引)が適用されます。
データ容量の共有についても、IIJmioのように全て共有ということはできませんが、余った分のデータ容量を共有することはできます。
毎月6GBのデータ容量を使いたいと考えたとき、3GBプラン(900円)を2つ契約すれば翌月以降なら実質6GBのデータ容量を使用することができるようになります。
その際の料金も850円×2の1700円となり、IIJmioの6GBプランでSIM追加するよりも安くなります。(IIJmioの6GBにSIMを追加した場合の金額は合計で1920円)
格安SIMの選び方(まとめ)
通話SIMを契約する場合の格安SIMの選び方は以下のようになると思います。
- docomo回線に対応した端末を使用する
⇒ IIJmio - au回線に対応した端末を使用する
⇒ UQ mobile or mineo - 複数の端末でSIMを使いたいけどできるだけ安くしたい
⇒ IIJmio or mineo
月額料金をできるだけ安くし、且つ通話もお得にすることを考えると自然とこの結果に落ち着きます。
データ通信SIMの場合は運用方法によってかなり左右されますが
- データ容量は3GBでいいからWiMAX2+端末(au 4G LTE対応)が使用できて回線品質がいいもの
⇒ UQ mobile - WiMAX2+端末(au 4G LTE対応)が使用できてデータ容量が多いもの
⇒ mineo - SIMフリー端末の運用
⇒ IIJmio or mineo - SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターとスマートフォンといった複数台運用
⇒ IIJmio or mineo - WiMAX2+端末(au 4G LTE対応)とスマートフォンといった複数台運用
⇒ mineo
といった感じでしょうか。
IIJmioにもau回線のプランはありますが、提供されるSIMがVoLTE SIMのみのため、au端末で使用する場合にSIMロック解除が必要となります。
データ通信専用で考えるとSIMロック解除してまでau端末を使用するメリットはないので、IIJmioでデータ通信専用のSIMを使う場合は大人しくdocomo回線を使用した方がいいです。