話題の「一平ちゃん 夜店の焼そば ショートケーキ味」を食べてみました。
外装からツッコミどころ満載。
「彩りシュガーと甘ずっぱ〜いいちごとコロコロぐると(ヨーグルト風味キューブ)入り!」
この一文から溢れ出るスウィーツ感。
えっと、これ焼そばだよね?
「細い!キレイ!楽しい!マヨビーム ENJOY! MAYO-BEAM」
普段は何とも思わないこの一文がとても腹立たしく感じられます。
しかも出てくるのはバニラ風味マヨ。
いや、乳製品にバニラは相性良いとは思いますよ。
バニラアイスとか美味しいですよね。
でもね、マヨにバニラは合わない気がするんだ。
外装の段階でこんなことを言っていたら先に進めないので、とりあえず開封。
見た感じ特製マヨとソースは普通、かやくはチョコバナナとかにかけたら美味しそう。
一応原材料も確認してみましょう。
「かやく(砂糖菓子、ヨーグルト風味キューブ(乳糖、砂糖、植物油脂、ヨーグルト、寒天)、いちご加工品)」ってもう焼そばのかやくじゃないよね!
完全にスウィーツだよね、これ!
めんは普通なんだけどなぁ…。
原材料の表記とにらめっこしててもしょうがないので、危険な香りのするカップ焼そばを作っていきます。
お湯を入れて3分経過後、湯切口からお湯を捨てる。
ここまではとても普通。
茹であがった油揚げめんのにおい。
最初にソースをかける。
うわぁ…めっちゃバニラみたいなにおい…。
色的には塩焼そばのソースと似た感じだけど、においがヤバい。
焼そばのにおいじゃない。
もうね、「匂い」ではなく「臭い」と表記したい気持ちでいっぱい。
でもこれが好きな人もいるかもしれないから「におい」と表記して誤魔化してる。
これが焼そばではなくクレープとかだったら「匂い」と表記してる。
それくらい甘いにおいがする。
ソースかけた段階でなんか気持ち悪くなってきた…。
次にマヨネーズ。
余裕があったら「MAYO!BEAM!!!」ってテンション高くかけたいところだったけど、ソースの甘いにおいにやられて投げやり気味にかけました。
バニラ風味マヨらしいですが、ソースのにおいに負けてマヨのにおいがわかりません。
いや、においが同化したのか…?
どちらにしろ私の知っている焼そばのにおいではないことは確か。
最後にかやくを投入。
焼そばとは思えない。
この油揚げめんをクレープ生地に変えればきっと美味しい。
現実を見よう。
これは焼そばだ。
そうだ、かき混ぜればいい感じに見えるかもしれない。
見た感じは塩焼そばに見えなくもないけど、ヨーグルト風味キューブといちご加工品が現実を突き付けてくる。
砂糖菓子の姿は見えない。おそらく焼そばに含まれた水分によりめんと一体化したのだろう。
ここまで作ったらもうあとは食べるだけ。
勇気を出して一口食べてみる。
「あれ?意外といけるかも…?」
もう一口食べてみる。
「前言撤回だ、これは少なくとも自分の味覚には合わない」
思っていたほどマズくないというのは間違いない。
ショートケーキではなくホットケーキの出来損ないみたいな味。
これがもし可愛い彼女の作ったホットケーキで「ごめん、ちょっと失敗しちゃった(笑)」とか言われたら美味しくいただいているだろう。
しかしこれは焼そば、同様のシチュエーションで作られたモノだったとしても美味しくいただける自信はない。
これが商品化された経緯を教えてほしい。
まぁこれを美味しいと感じた人がいたから商品化されたのかもしれないけど、万人受けはしないと思う。
塩気のある焼そばと甘いソースがそれぞれ主張してくるから何を食べているのかがわからなくなってくる。
頑張って完食しましたが、食べ終わった後の虚無感がヤバい。
興味本位で食べてみましたが、料理の世界は無限大ですね。
発想次第でいろいろな料理が誕生する。料理って奥が深い。